太陽地球人ホーム > ウェブ・オブ・ライフ 
[平磯太陽観測センター] [太陽地球環境情報サービス]
循環する太陽の生命力〜フファカ
 
最終更新日
2004年7月31日
“コロンビアのアマゾン川流域に暮らす”ウファイナ・インディアン”は、生きとし生ける物において存在するフファカと呼ばれている生命力を信じている。この生命力の源は太陽である。フファカは太陽から地球に届き植物、動物と人間の間で絶えず再循環する。各グループは、生きるために最低限の生命力を必要とし、全体のエネルギーのストックからエネルギーを借りていると考えられている。いかなる存在も死ぬ時にはエネルギーをリリースし、エネルギーはストックに戻る。同じように、生きている存在が他の存在を消費するときたとえば、鹿が木の葉を食べる時、または植物が土から栄養物を取り入れるとき、もしくは、人が木を切り倒して空き地を作るとき、消費者は消費された存在のエネルギーを獲得する。ウファイナ・インディアンにとって重要なことは、生命力がこのような方法で1つの種から他のものへと再循環し続けるということ。そして、いかなる存在も自然のバランスが崩れるほどに生命力を奪ったり、必要以上にため込まないことである。”
( by von Hildebrand, 1988)
   

私たちは太陽エネルギーを食べている?

 私たちが普段食べている肉や魚や加工品などが、もともと何から出来ているのかを考えてみましょう。動物や魚が食べているエサを遡ってみると、全ては植物や藻類に行き着くはずです。植物や藻類は水と二酸化炭素を原料に太陽の光エネルギーを吸収して光合成を行い、酸素を放出し、糖などの栄養分を作りそれ自身の体に蓄えています。植物や藻類は光合成によって栄養を作り出すのですから、太陽の光で出来ていると言っても間違いではありません。植物や藻類のように太陽から直接エネルギーを取り込む代わりに、私たちは食事によって間接的に太陽エネルギーを取り入れています。太陽エネルギーが生命体化した姿、それが私たちを含む、多種多様な生物だと言ってもおかしくないでしょう。

 



いのちの鎖、食物連鎖(Food Web)

 自然の生態系の中=生命圏には、食物連鎖と言われる物質とエネルギーの循環があります。食物連鎖は太陽の放射エネルギーによって起動される、気圏・水圏・地圏の大循環と密接に連動しています。例えば海の食物連鎖では、海流の大循環によって無機栄養物が深海から表層に運ばれていきます。すると海中の植物プランクトンは盛んに光合成を行い増殖し、それをエサにする動物プランクトンが増殖します。次にそれをエサにする小魚が、さらに小魚をエサにする大型の魚が……。このように太陽の放射エネルギーにはじまる、食物連鎖が成立してはじめて、マグロの寿司を食べることも可能になるわけです。食物連鎖の中で植物・動物・微生物はそれぞれに役割を果たしており、生産者・消費者・分解者と呼ばれます。

[生産者]
植物は光合成によって、酸素と食物を生産する。水を地下から吸い上げ蒸散させる働きもする。
[消費者]
動物は植物によって生産された炭水化物を食物とするので消費者と呼ばれます。草食動物を餌とする肉食動物も消費者です。また、動物は運搬者とも呼ばれます。 例えば鮭は産卵のために自分が生まれ育った川を遡行し、そこで死にます。死体は川に住む微生物の栄養になり、再び食物連鎖のサイクルに入ります。
[分解者]
微生物は植物や動物の排泄物や死骸を餌にしています。普段目立たない微生物ですが、健全な土中には1gあたり10億個もの微生物が生息していると言われます。微生物は有機物を分解して、再び水と二酸化炭素、無機栄養物にもどします。微生物はこうして植物に養分を供給しています。

 

 
ウェブ・オブ・ライフ
 


 食物連鎖に見られるように、多様な生物が相互に繋がる事で、はじめて生態系全体=生命圏が成り立つのが生命の本質です。太陽エネルギーに起動される、地球の気圏・水圏・地圏の大循環と連動しながら、多様な食物連鎖のプロセスを通じて、生命圏は活性化し健康な状態を維持しています。逆に、人間の利己的な活動によって気圏・水圏・地圏の大循環や、生物の多様性が失われると、生命の繋がりそのものが不安定になり生命圏は不健康になり、やがて死へと向かいます。
太陽エネルギーを源にする地球環境と生命の繋がりはウェブ・オブ・ライフ(WEB OF LIFE)と呼ばれます。このウェブ・オブ・ライフを大切に守っていく事は私たち人の役割です。そのためにも太陽と地球と生命の繋がりを科学し、その全体像を理解する必要性があるのです。

   
   
太陽地球人ホームへ

 

 
ご意見、ご質問等はドクター太陽までお願いいたします。