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[平磯太陽観測センター] [太陽地球環境情報サービス]

 

最終更新日
2003年3月23日

 17世紀初頭にガリレオが始めて望遠鏡で太陽黒点を観察して以来、太陽の観測は常に天文学をリードしてきました。太陽はもっとも私たちに身近な恒星であり、他の天体に比べてとても詳しく調べることができたため、太陽の研究で考え出された観測法や理論が他の様々な天体の研究に応用されてきました。それでも、太陽の性質や太陽で起こっている様々な現象については未解決の謎がたくさん残されています。たとえば、太陽の明るさは一定なのか?といった基本的な問題さえわかっていません。わからないことの方がまだまだ多いといえるでしょう。ここではまず最初に、太陽とはどんな星なのか、わかっていることについて大まかにおさらいしておきましょう。

 


ガリレオによる、1613年6月23日の黒点のスケッチ

 太陽はほとんど水素でできたガスのかたまりです。中心部は1500万度程度と考えられており、中心部の熱核融合反応により作られるエネルギーが太陽全体の熱源となっています。そのごく一部が地球に到達し、地上の生命に恵みをもたらし、大気や海の振る舞いを支配しているわけです。太陽と地球はおよそ1億5千万キロ離れており、地球の半径は約6400kmですから、太陽の放出するエネルギーのおよそ20億分の1を地球は受け取っていることになります。金星の表面が500度の高温で、もしかしたら生命が存在するかも知れないとも言われている火星がマイナス100度の冷たい世界であることを考えると、地球というのは私たちにとってずいぶんと都合のいい場所にあったといえるでしょう。

 

 

 

太陽の構造. 各層での温度

 普通に肉眼で見て白く輝いている太陽の表面(光球といいます)の温度はおよそ6000度と言われています。太陽からはエックス線や赤外線、電波など様々な電磁波が放出されていますが、いわゆる可視光線がもっと強く、ピークは550nm程度の緑色の光がもっとも多く含まれています。表面は地球のような固体ではなく、緯度によって自転速度が異なっており、赤道付近がもっとも早く回っており(これを微分回転といいます)、地球からみておよそ27日程度の周期で自転しています。太陽の表面には黒点が見えます。黒点は、太陽活動が活発になるとたくさん現れ、活動が低調なときには全く見えないこともあります。

 

 

 光球の上には、コロナと呼ばれる高温の大気があります。普段は太陽のまぶしい光が邪魔をして肉眼で見ることはできませんが、皆既日食の時には太陽の周りに広がるコロナを見ることができます。コロナは、100万度以上の高温のガスで、黒点の上空などの活動的な領域では数百万度に達する部分もあるようです。太陽コロナの外層部からはそのまま惑星間空間にガスが流れ出しています。これを太陽風といいます。最近専門の研究者の間で、太陽圏(ヘリオスフィア)という言葉が使われるようになってきました。太陽から流れ出すガスで満たされている空間のことを指すのですが、地球より100倍以上遠くまで広がっていることが最近の研究でわかってきました。つまり、私たちの地球は、太陽から流れ出すガスの中にどっぷりと浸かりながら太陽の周りを回っているわけです。

 
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